確定申告
e-Taxとは
大阪・兵庫が地盤で、品質管理・生産性向上等の 「工場経営改善」 を得意とするコンサルタント、 薄木栄治 です。
さて、前回のブログで税理士の記帳指導の受講について書きましたが、その最後の仕上げである 「確定申告」 のご指導について紹介いたします。
「確定申告」 は、大きく分けて税務署に申告に行く場合とe-Taxで電子申告をする場合の2つに分けられます。 特に、今年はコロナ禍で税務署での密を避けるためe-Taxが推奨されており、また各種の優遇処置もあるようです。 例えば、源泉徴収票や保険料控除の証明書などの提出が省略できること、青色申告では控除額が10万円アップすることなどです。 また、税務署に申告に行って長時間待たされることを考えるとe-Taxのメリットは大きく、私はe-Taxを選択しました。
e-Taxでは、マイナンバーカード方式と、ID・パスワード方式の2方式があります。 マイナンバーカード方式ではICカードリーダライターが必要であること、ID・パスワード方式では、事前に税務署に行ってIDとパスワードを発行して頂くことが条件となります。 ICカードリーダライターは、必ずしも高価ではありませんが、確定申告以外に使用することもなく、また税理士の薦めもあり、ID・パスワード方式を選択致しました。
なお、国税庁によると、ID・パスワード方式は、マイナンバーカードが普及するまでの時限処置とのことですので、いずれID・パスワード方式は無くなるようです。
ID・パスワードの取得及び事前の準備
IDとパスワードは、運転免許証のような身分証明書があれば発行してくれますので、早速税務署に行き手続きを実施しました。 2月初めだったのでまだ込み合っておらず、30分程度で写真のような16桁のIDとパスワードが記載された 「ID・パスワード方式の完了通知」 を発行して頂きました。 実際には税務署内部の処理に、更に1週間程度でかかるそうで、その後に使用できるようになるとのことです。
一方、税務署からは事前に、確定申告の説明書と申告書類である 「令和2年分の申告内容確認票B」 や 「令和2年分所得税青色申告決算書」 が送られてきました。 e-Taxでは、必要事項を記入すると自動的にこの書類が作成されるのですが、説明書を読み、自分なりに売上や経費を記載し、税額も計算して、最後の税理士のご指導会に臨みました。
e-Taxによる確定申告の手続き
さて、最後のご指導会ですが、最終的に決算書に問題がないことを確認して頂いた後、パソコンでの 「確定申告」 の手続きに入りました。 まず、国税庁のe-Taxのホームページに入り、その中の 「令和2年分 確定申告特集 確定申告書作成もこちらから」 の画面から開始です。
いくつかのボタンを押した後、IDとパスワードを入力するところから本格的に入力が始まり、税理士の指示に従って、売上、経費、社会保険料、配偶者控除、寄付金控除、源泉徴収税額などを順番に入力していき、40分程度で問題なく完了しました。 思った以上に簡単に申告が完了したわけですが、実際には何ヵ所かやり方の解らないところもあり、自分ひとりではとても最後までたどり着けたとは思えませんでした。 世の中では、e-Taxを使えば簡単に確定申告が実施できるようにPRされていますが、初めての方は、税理士や税務署の方に教えて頂きながら申告されることをお薦めいたします。
感想を含めて最後に!
確定申告終了後、事前に計算していた税額と最終的に決定した税額を比較しましたが、かなり違っていました。 原因は、給与収入と事業収入の2つを合算して税額を計算するところの理解を間違えていたためですが 「税金ってこのように決定するのか」 と大きく納得することができました。 今までサラリーマンとして税金にあまり関心を持っていなかったと反省しきりで、今後は税金の使い道も含め、様々なことに興味を持っていこうと思いました。
また、今回の指導会を通じ、記帳や確定申告の方法などをたくさん教えて頂き本当にありがたいと思いました。 本を読んでそれなりに理解していたつもりでしたが、実際に指導を受けると 「何も解っていなかった」 というのが実感です。 今回の経験は、今後のコンサルタント活動にも活かしていきたいと考えています。
そうそう、最後にもう一つ報告事項があります。 今回の確定申告では、いくらか還付して頂くことになったのですが、2月15日に申告したものが、2週間後の3月1日には還付金が口座に入金されていました。 この速さはやはりe-Taxならではのメリットなのでしょうか・・・
次は、ホームページ開設について書いてみます。