品質改善:品質不具合は「品質改善プロジェクト」で解決しよう

品質不具合を削減するために必要なこと

大阪・兵庫が地盤で、品質管理・生産性向上等の「工場経営改善」を得意とするコンサルタント、 薄木栄治 です。

さて、私は今までのブログで、品質不具合を削減するためには、

①組織全体の品質意識を高め
②実際に生じている品質不具合の真の原因を突き止め
③その真の原因に対する対策を考え
④その対策を忠実に実行する

ことを実施すれは実現できることを述べてきました。

①~④のことを実施しようとすると限られた人員で実施するのは難しく、組織的に実施することが必要であることが解ります。 つまり、組織全体の品質意識を高めるためには、その組織のトップの関与が必要ですし、実際に生じている品質不具合の真の原因を突き止めその対策を検討し実行するには品質管理部隊が必要になり、また、現場第一線の方の協力も必要になってきます。

このように、品質不具合を本当に削減しようと考えた場合には、組織的な体制を組む必要があります。

品質改善プロジェクト体制

上記で述べた組織的な体制としては、必然的に下記に示すようなプロジェクト的な体制になります。

この体制は、恒久的なものでも、臨時的なものでもどちらでも良いのですが、やはり、本当に品質不具合が多発し、経営に大きく影響しそうな時には臨時的なプロジェクトとして発足するのが良いように思えます。 その替わり、だらだらと続けるのではなく、一気に不具合を削減するという強い決意を持って臨むことが必要であると思います。

ここでそれぞれの役割として、プロジェクト長は、中小企業では社長、大企業など大きな組織では、対象とする組織の長など「人と金に対して権限のある人」が就任し、全体の方向性を示し、強いリーダーシップでプロジェクトを正しい方向に進めていきます。 推進責任者は、品質管理部長など品質に対して責任と権限を持つ人が就任し、プロジェクト長の意を受けて実施する詳細を決め、実質的に本プロジェクトの運営・実行を進めていきます。 事務局は、将来の品質管理の責任者を目指すような人が就任し、各グループとの調整や実施事項を提案・実行していきます。 そして現場の実行部隊が各グループに分かれてリーダを中心に各グループの品質改善を実施していきます。

品質改善計画の策定

上記のようにプロジェクト体制が決定した後には、実際に実行するために下記のような「品質改善計画」を作成していきます。 まず、達成すべき品質目標(できれば数値目標)を記載し、その目標を達成するための施策を記載していきます。 その中には、最初に示した①品質意識を高めること、②実際に生じている品質不具合の原因究明、③その原因に対する対策検討、④その対策の実施状況確認 等が議論できるように工夫しましょう。 特に、品質ルールにおける抜本的な改善に対しては詳細スケジュールを決定し、きっちりとトレースできるような書式にする必要があります。

このような品質改善計画が完成すれば、品質改善プロジェクトの開始です。

品質改善プロジェクトの実施

基本的には、毎月定期的に品質改善会議を実施し、目標数値の各月の実績を確認しながら、進めていきます。 このようなプロジェクトの実施中であっても、日々品質不具合が発生しますので、発生した品質不具合の原因究明・対策検討・対策実行は最優先で実施します。 そして対策実行は必ず当初の目的が達成されたかどうかのトレースを実施していきます。 当然、うまく行かないことが多いので、うまく行かない原因を再度検討し、対策を考え実行していきます。 いわゆるPDCAを回すということで、このPDCAを回すことが、プロジェクト成功のカギであると認識して下さい。

このような品質改善プロジェクトを実施すれば、半年程度で改善の兆しが生じると考えています。

まとめ

品質不具合を削減するための方策について、このブログを含めて10回に渡って述べてきました。 一言でいうと「品質意識向上と品質不具合の原因対策実施を中心とした「品質改善プロジェクト」という組織的な活動を実施することが、最も効果がある」ということです。

これは、私の40年弱の会社生活の中で身に付けた結論であり、今では、自分自身の信念にもなっています。 現在、品質不具合多発で悩んでおられ、何とか改善したいと考えておられる企業様は是非ともチェレンジして頂くことをお薦め致します。 次回は、品質担当としての心構えを私の経験から述べてみたいと考えています。

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